アトピー性皮膚炎

こんなお悩みはありませんか？

• 慢性的なかゆみに悩まされている
• 繰り返し湿疹が出る
• 肌が乾燥しやすく、刺激に敏感
• かくことで症状が悪化するが、かゆみが我慢できない
• 肌の赤みや腫れが目立ち、外見にコンプレックスを感じる
• 季節の変わり目やストレスで症状が悪化する
• 市販のスキンケア製品では症状が改善されない
• 適切な治療方法がわからず、対処に困っている

など

遺伝的要因

アトピー性皮膚炎の家族歴がある場合、そのリスクは高まります。特に、両親がアトピー性皮膚炎を患っている場合、子供にも発症しやすい傾向があります。遺伝的な要因は、皮膚のバリア機能に関与するフィラグリンというタンパク質の欠陥などに関連しています。

環境要因

アレルゲン（ダニ、花粉、動物の毛、ホコリ、カビなど）、気候変動（乾燥した空気や寒冷）、ストレス、食生活の変化（特定の食品や添加物）などがアトピー性皮膚炎の症状を引き起こし、悪化させる可能性があります。また、大気汚染やタバコの煙などの環境汚染物質も影響を与えることがあります。

免疫系の異常も重要な要因

アトピー性皮膚炎の患者は、免疫系が過敏に反応し、通常は無害な物質に対しても炎症を引き起こします。この過剰な免疫反応は、皮膚のバリア機能を低下させ、外部のアレルゲンや微生物が皮膚に侵入しやすくなります。その結果、皮膚にかゆみや赤み、発疹が生じ、炎症が悪化します。

その他の要因

さらに、皮膚の乾燥もアトピー性皮膚炎の原因の一つです。皮膚の水分保持能力が低下すると、皮膚のバリア機能が損なわれ、外部刺激に対して敏感になります。これにより、アレルゲンや微生物が皮膚に侵入しやすくなり、炎症を引き起こします。適切な保湿ケアは、アトピー性皮膚炎の管理において非常に重要です。

スキンケア

スキンケアは大変重要です。間違ったスキンケアはアトピー性皮膚炎を悪化させる可能性がありますので、当院では正しいスキンケアをお伝えしています。

①汗やほこりなどの刺激となる物質をこまめに除去し、清潔に保ちましょう。
②体を洗う時は石鹸をよく泡立て、タオル等は使用せず手で優しく洗います。アトピー性皮膚炎の方はとにかくこすらないことが大切です。
③ボディソープは皮脂を落とし過ぎる場合があるので、手のひらや足の裏、陰部など汚れがある部分にだけ使用することを勧めています。
④入浴やシャワー時のお湯はぬるめに設定します。

正しいスキンケアにより皮膚のバリア機能を回復を目指しましょう

保湿

入浴後に処方される保湿剤(クリーム・ローション・スプレータイプ)などを塗って、皮膚のうるおいを保ちます。
乾燥が強い場合は起床時にも使用する方がよいでしょう。

外用療法

アトピー性皮膚炎の外用療法は患者さまそれぞれの症状に合わせて選びます。症状に応じて変更していきます。

外用薬（塗り薬）
抗炎症薬：ステロイド・タクロリムス・デルゴシチニブなど
保湿外用薬：皮膚の保護・保湿を行い、バリア機能を補います。

薬物療法

内服薬（飲み薬）
かゆみを抑える目的の抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服します。重症の場合はステロイド薬を使用することもあります。

ターゲット型ナローバンドUVB（ターナブ）

皮フ科かわさきかおりクリニックでは、アトピー性皮膚炎の治療として、ターゲット型ナローバンドUVB（ターナブ）を導入しています。この治療では、特定の波長の紫外線を狭い範囲に限定して照射することで、かゆみや発疹などの症状を効果的に改善します。

特徴と効果