遅延型フードアレルギー

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遅延型フードアレルギー検査

遅延型フードアレルギー検査

―「なんとなく不調」の原因を探るために―
「何をしても肌荒れが治らない」「疲れが抜けない」「朝から体が重い」──
そんな“なんとなくの不調”の背景に、“食べものによる炎症”が関係している場合があります。

遅延型フードアレルギーとは、特定の食品を摂取してから数時間〜数日後に炎症反応が起こるタイプのアレルギーです。
一般的な“即時型アレルギー(IgE)”のように、すぐに蕁麻疹や呼吸症状が出るわけではないため、
原因に気づきにくく、慢性的な不調や肌トラブルの要因になっていることもあります。

検査でわかること

血液中のIgG抗体量を調べることで、体がどの食材に過敏反応を起こしているかを確認します。
当院では2種類の検査パネルをご用意しています。

 

遅延型アレルギー検査の項目

IgG食物過敏セミパネル(120項目)

日本人の食生活におなじみの乳製品、野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀類、コーヒー、スパイス、海藻などを、120項目取り揃えたバランスのいいパネルです。

乳製品/卵 カゼイン、チーズ(ミックス)、卵白、卵黄、牛乳、ホエイ、ヨーグルト
肉類 牛肉、鶏肉、馬肉、ラム、豚肉
魚/シーフード シーバス(スズキ目)、ハマグリ/アサリ、タラ、カニ、ウナギ、サバ、タコ、カキ、鮭、イワシ、ホタテ貝、鯛、エビ、イカ、マグロ
ナッツ/種子/豆 アーモンド、ソラマメ、サヤインゲン、キドニー豆、カシューナッツ、栗、ヒヨコ豆、ココナッツ、銀杏、緑豆、エンドウ豆、ピーナッツ、ピスタチオ、菜種、あずき、ゴマ、大豆、西洋クルミ
穀物(グルテンを含む) 大麦、デュラム小麦、グリアジン(グルテン)、オート麦、ライ麦、スベルト小麦、小麦、小麦ふすま
穀物(グルテンを含まない) ソバの実、トウモロコシ、キノア、白米
フルーツ リンゴ、アボカド、バナナ、ブルーベリー、チェリー、ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、メロン(ハニーデュー)オレンジ、桃、洋梨、パイナップル、イチゴ、スイカ
野菜/海藻 寒天、わかめ、アスパラガス、ナス、ビート(てんさい)、ブロッコリー、ニンジン、カリフラワー、セロリ、キャベツ、キュウリ、ニンニク、ショウガ、昆布、リーキ(西洋ネギ)、レタス、もやし、マッシュルーム、オリーブ、タマネギ、ピーマン(ミックス)、ジャガイモ、かぼちゃ、ラディッシュ、ほうれん草、サツマイモ、トマト、カブ
ハーブ/スパイス バジル、赤唐辛子、シナモン、カレー粉、マスタード、パセリ、コショウの実、ペパーミント、バニラビーンズ
その他 カンジダ、サトウキビ、カカオ豆、コーヒー、ハチミツ、紅茶、緑茶、製パン用イースト、醸造用イースト

 

IgG食物過敏セミパネル(219項目)

・219項目ものバラエティに富んだ食品を揃え、多様化する現代人の食生活に対応したパネルです。ご要望の多かったハーブやスパイス類も豊富に含まれています。

乳製品/卵 カゼイン、チーズ(ミックス)、卵白、卵黄、牛乳、ホエイ、ヨーグルト、α-ラクトアルブミン、β-ラクトアルブミン、バッファロー乳、ヤギ乳、羊乳
肉類 牛肉、鶏肉、馬肉、ラム、豚肉、牛肉、鶏肉、馬肉、ラム、豚肉、カモ、ヤギ、ウズラ、ウサギ、七面鳥、ヴィール(子牛肉)、鹿肉、イノシシ肉
魚/シーフード シーバス(スズキ目)、ハマグリ/アサリ、タラ、カニ、ウナギ、サバ、タコ、カキ、鮭、イワシ、ホタテ貝、鯛、エビ、イカ、マグロ、アンチョビ、カメノテ、鯉、キャビア、赤貝、コウイカ(スミイカ)、メルルーサ、ニシン、ロブスター、アンコウ、ムール貝、シーバーチ(スズキ亜目)、カレイ、マテ貝、シタビラメ、メカジキ、マス、ヒラメ
ナッツ/種子/豆 アーモンド、ソラマメ、サヤインゲン、キドニー豆、カシューナッツ、栗、ヒヨコ豆、ココナッツ、銀杏、緑豆、エンドウ豆、ピーナッツ、ピスタチオ、菜種、あずき、ゴマ、大豆、西洋クルミ、白インゲン豆、ブラジルナッツ、キャロブ、フラックスシード、ヘーゼルナッツ、レンズ豆、マカデミアナッツ、松の実、ヒマワリの種、タイガーナッツ
穀物(グルテンを含む) 大麦、デュラム小麦、グリアジン(グルテン)、オート麦、ライ麦、スベルト小麦、小麦、小麦ふすま、麦芽
穀物(グルテンを含まない) ソバの実、トウモロコシ、キノア、白米、アマランス、ミレット(キビ)、タピオカ
フルーツ リンゴ、アボカド、バナナ、ブルーベリー、チェリー、ブドウ(ミックス)、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、メロン(ハニーデュー)オレンジ、桃、洋梨、パイナップル、イチゴ、スイカ、アプリコット、ブラックベリー、ブラックカレント(カシス)、クランベリー、デール、イチジク、グアバ、ライム、ライチ、マルベリー、ネクタリン、パパイヤ、プラム、ザクロ、レーズン、ラズベリー、レッドカレント、ルバーブ、タンジェリン(みかん、ポンカン)
野菜/海藻 寒天、わかめ、アスパラガス、ナス、ビート(てんさい)、ブロッコリー、ニンジン、カリフラワー、セロリ、キャベツ、キュウリ、ニンニク、ショウガ、昆布、リーキ(西洋ネギ)、レタス、もやし、マッシュルーム、オリーブ、タマネギ、ピーマン(ミックス)、ジャガイモ、かぼちゃ、ラディッシュ、ほうれん草、サツマイモ、トマト、カブ、スピルリナ、アーティチョーク、芽キャベツ、赤キャベツ、チャード(フダンソウ)、チコリ、ルッコラ、エシャロット、バターナッツかぼちゃ、クレソン、キャッサバ
ハーブ/スパイス バジル、赤唐辛子、シナモン、カレー粉、マスタード、パセリ、コショウの実、ペパーミント、バニラビーンズ、アロエベラ、アニシード、ベイリーフ(月桂樹の葉)、カモミール、ケイパー、カイエン、クローブ、コリアンダー、クミン、ディル、フェンネル、朝鮮人参、ホップ、リコリス(甘草)、マージョラム、スペアミント、ネトル(西洋イラクサ)、ナツメグ、ローズマリー、サフラン、セージ、タラゴン、タイム
その他 カンジダ、サトウキビ、カカオ豆、コーヒー、ハチミツ、紅茶、緑茶、製パン用イースト、醸造用イースト、トランクスグルタミナーゼ

費用

検査名 内容 料金(税込)
IgG食物過敏セミパネル(120項目) 日本人の食生活に合わせた、
バランスの良い代表的な食材を網羅
35,200円
IgG食物過敏フルパネル(219項目) より幅広い食品・ナッツ・スパイス・ハーブ類まで検査可能 45,100円

結果はグラフ形式で届き、反応の強さが一目でわかるようになっています。

検査の流れ

STEP01

医師による診察・問診

まず医師が、現在の体調や食生活、生活習慣を丁寧に伺います。
慢性的な不調がどのような背景から生じているのかを確認し、必要に応じて検査を提案します。

STEP02

看護師による採血

問診内容に基づき、看護師が安全に採血を行います。
検査に必要な血液量はごくわずかで、通常の採血と同じ方法です。

STEP03

検査会社による分析

採取した血液は専門の検査機関で分析され、120項目または219項目にわたってIgG抗体の反応を測定します(所要期間:約3週間)。

STEP04

医師による結果説明

検査会社から届いたレポートをもとに、医師が結果をわかりやすくご説明します。
反応が出た食材をどう活かしていくかを一緒に確認しながら、必要に応じて食事や生活習慣の改善方法をご提案します。

STEP05

栄養解析を同時に受けた方へのサポート

遅延型アレルギー検査と「栄養解析」を同時に受けていただいた方には、
認定ONP/ONEカウンセラーによる無料の食事アドバイスがつきます。
カウンセラーは、一般社団法人オーソモレキュラー栄養研究所が認定する民間資格を持ち、最新の栄養学に基づいた実践的な食事・栄養アドバイスを行います。

検査結果を活かすために

遅延型アレルギー検査は「食べものが原因かどうかを見つけるための検査」であり、検査そのものが治療ではありません。
大切なのは「結果をどう生活に活かすか」です。

反応の出た食品をただ除去するのではなく、なぜその食品に反応してしまうのかを知ることが根本改善への第一歩です。
その背景には、栄養不足や腸のバリア機能の低下(リーキーガット症候群)が関わっていることもあります。

結果をもとに「何を控えるか」だけでなく、不足している栄養をどう補うかがとても大切です。
腸の修復には、たんぱく質・亜鉛・ビタミンDなどが欠かせません。

不足している栄養素を食事で補うことが理想ですが、食事だけで難しい場合にはサプリメントで補うことも一つの手段です。

リーキーガット(腸のバリア機能)との関連について

遅延型アレルギーのある方の中には、腸のバリア機能が弱っている(リーキーガット症候群) ことが慢性的な炎症や肌トラブルの背景に関わっているケースがあります。
腸の粘膜がゆるむと、未消化のタンパク質や細菌などが血中に入りやすくなり、その結果、IgG反応(遅延型アレルギー)が強く出る食品が増えることがあります。

つまり、「食材に反応しているから不調になる」だけでなく、「腸が弱っているから反応が出やすくなる」というケースも珍しくありません。

遅延型アレルギー検査で炎症の原因を知ることに加えて、腸の状態を整えることで改善が加速する方も多くいらっしゃいます。

よくあるご質問(Q&A)

Q. SNSで話題になっている「遅延型アレルギー検査」とは同じですか?
A. はい、同じくIgG抗体を調べる検査です。ただし、SNSなどでは「検査を受けるだけで治る」「除去すれば全て解決」といった誤解もあります。実際には、結果を正しく理解し、日常生活にどう取り入れるかが重要です。

Q. 検査を受けたら、すぐに除去すべきですか?
A. 反応の強い食材を一時的に控えることはありますが、当院では極端な除去食や自己判断による制限はおすすめしていません。炎症を落ち着かせた後、体の状態を見ながら再摂取の時期を判断します。

Q. 症状がない人も受けた方がいいですか?
A. はい。肌荒れ、疲れやすさ、便秘、頭痛など、はっきりした原因がわからない症状の背景に、遅延型アレルギーが関係していることもあります。

Q. 子どもでも受けられますか?
A. 採血が可能であればお受けいただけます。年齢に応じて医師が判断します。

Q. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?
A. はい、受けられます。医師が内容を確認し、必要に応じて検査項目を調整します。

Q. 検査で反応が出たら、ずっと食べられなくなりますか?
A. いいえ。腸の炎症が落ち着き、栄養バランスが整えば再び食べられるようになるケースも多くあります。

Q. リーキーガット症候群との関係はありますか?
A. はい、密接に関係しています。腸のバリア機能が低下すると未消化の食物成分が体内に入り込み、免疫が過剰に反応して遅延型アレルギーを引き起こします。反対に、遅延型アレルギーが腸の炎症を悪化させることもあります。腸を整えることで、この悪循環を断つことができます。

まとめ

まとめ

遅延型フードアレルギー検査は、「体に合わない食べもの」を知ることで、
不調の背景を理解し、自分に合った食生活へと整えていくためのきっかけになります。

かわさきかおりクリニックでは、検査だけで終わらせず、
結果をどう活かすかまでを大切にしています。

必要に応じて栄養解析を組み合わせながら、“知る・整える・変わる”を一連の流れとしてサポートしています。

ご予約・お問い合わせ

検査は完全予約制です。
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📍 皮フ科かわさきかおりクリニック(西宮)

院長 川﨑加織

執筆者

医療法人ミント会 皮フ科かわさきかおりクリニック
院長 川﨑加織

専門資格

  • 医学博士
  • 日本皮膚科学会認定専門医
  • 日本抗加齢医学会専門医

所属学会

  • 日本皮膚科学会
  • 日本抗加齢医学会
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