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唇のピリピリ・水ぶくれは「口唇ヘルペス」かも?

「唇がピリピリする」「同じ場所に何度も水ぶくれができる」
そんな症状があれば、口唇ヘルペスの可能性があります。
口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルス(HSV:単純ヘルペスウイルス)によって起こる感染症です。
風邪・紫外線・疲労・ストレスなどで免疫が下がると、再発しやすくなります。
発疹や痛みが出たら、早めの治療が大切です。
原因と発症の仕組み
原因となるのは、単純ヘルペスウイルス(HSV-1)。
一度感染すると、ウイルスは神経の中に潜伏し、免疫力が落ちたときに再び活動(再活性化)します。
発症のきっかけとして多いのは:
- 風邪や発熱
- ストレス・睡眠不足
- 紫外線(スキーや海などの外出後)
- 生理前や体調不良
体が疲れているサインが出ているときに再発しやすくなります。
症状の流れ
1. 前駆期
唇や口の周りがピリピリ・ムズムズする(まだ発疹なし)
2. 水疱期
赤みとともに小さな水ぶくれができる(痛み・かゆみを伴う)
3. 潰瘍期〜治癒期
水ぶくれが破れてかさぶたに変化。1〜2週間で治癒。
発疹が治っても、再発を繰り返す方もいます。免疫力を整えることが再発予防の鍵になります。
検査方法
症状が軽い初期や、口角炎・吹き出物などとの区別が難しい場合には、デルマクイックHSVという迅速検査でウイルスを確認します。
水ぶくれの内容物を採取し、約10分で結果が判定。早期に診断できることで、抗ウイルス薬の効果を最大限に活かせます。
治療法
口唇ヘルペスの治療は、抗ウイルス薬でウイルスの増殖を抑えることが基本です。
- 抗ウイルス薬(外用・内服)
- 炎症や痛みを和らげる外用剤
- 痛みが強い場合は鎮痛薬の併用
発症の初期段階(ピリピリ違和感の時期)に薬を使い始めることで、症状の悪化や再発の期間を短くできます。
さらに、何度も再発を繰り返す方には、再発予防を目的とした内服治療(保険適用)が可能です。
一般名:ファムシクロビル(抗ウイルス薬)を1日1回内服することで、症状が発現することを抑制する効果があります。
再発の頻度やタイミングに応じて、医師が適切な投与方法を判断します。
治療中の過ごし方と再発予防
発症している間は、ウイルスが皮膚表面に出ています。
他の人にうつさないために、以下の点に注意しましょう。
- 水ぶくれに直接触れない
- コップ・タオル・箸などを共有しない
- 口紅・リップクリームは症状が治るまで使用を控える
再発を防ぐためには、免疫力を保つ生活が大切です。
十分な睡眠・栄養バランスの良い食事・ストレスケアを意識しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 口唇ヘルペスはうつりますか?
A. 水ぶくれやかさぶたに触れると感染する可能性があります。家族間でもタオルや食器を共用しないようにしましょう。
Q. 毎回同じ場所にできます。治らないの?
A. ウイルスが神経に潜んでいるため、再発を繰り返すことがあります。早期治療と免疫ケアで再発頻度を減らせます。
Q. メイクやリップはしても大丈夫?
A. 水ぶくれがある間は控えてください。治癒後は新しいリップを使うのがおすすめです。
Q. 治るまでどのくらいかかりますか?
A. 通常は7〜14日で治癒します。初感染ではもう少し長引くこともあります。
まとめ

口唇ヘルペスは、疲労やストレスによる免疫低下のサインでもあります。
「ピリピリするな」と感じたら、早めに皮膚科を受診してください。
発症のたびに我慢せず、治療+休息で早く回復を目指しましょう。
繰り返す方は、生活習慣や体調のバランスを見直すことが予防につながります。
皮フ科かわさきかおりクリニックでは、症状や再発頻度に応じた治療・再発予防のご相談を承っています。
予約は公式LINEからも可能です。
診療時間内のご相談・お問い合わせにもご利用いただけます。